立効散 (リッコウサン)
概要
立効散は、その名の通り「たちどころに効く」という意味を持つ、主に歯の痛みに用いられる漢方薬です。特に、抜歯後の疼痛や虫歯による急な歯痛など、強い痛みに対して頓服(とんぷく:症状があるときだけ服用すること)として使われることが多いのが特徴です。
こんな人におすすめ
- 抜歯後の痛みに悩んでいる方
- 急な歯痛がある方
- 歯ぐきの腫れや痛みがある方
効果・効能
立効散は、痛みを発散させる作用と、炎症を鎮める作用を持つ生薬で構成されており、即効性が期待できます。
保険適用上の効能・効果は以下の通りです。
- 抜歯後の疼痛
- 歯痛
漢方的には、熱や炎症による突発性の歯痛、頭痛、顔面部の痛みなどにも応用されます。
構成生薬
立効散は、以下の5種類の生薬から構成されています。
- 防風 (ボウフウ): 体の表面の「風邪(ふうじゃ)」を取り除き、痛みを発散させる。鎮痛作用がある。
- 升麻 (ショウマ): 体の上部の熱を冷まし、炎症を鎮める。解毒作用もある。
- 細辛 (サイシン): 体を温め、強い鎮痛作用を持つ。特に歯痛によく用いられる。
- 竜胆 (リュウタン): 強い消炎作用と解熱作用があり、炎症による熱や腫れを鎮める。
- 甘草 (カンゾウ): 諸薬を調和し、痛みを緩和する作用がある。
これらの生薬が協力し、歯や歯ぐきの炎症を抑え、痛みを速やかに和らげます。
服用方法と注意点
通常、成人1日量を2~3回に分けて、食前または食間に経口投与します。症状に応じて頓服として用いることもあります。年齢、体重、症状により適宜増減します。
副副作用
まれに以下の副作用が報告されています。
- 偽アルдостерон症
- ミオパチー
- 発疹、発赤、かゆみ
- 食欲不振、胃部不快感
服用中に体調の異変を感じた場合は、直ちに服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
出典
『衆方規矩』 室町時代の医師、曲直瀬道三(まなせどうさん)によって著された医学書。
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