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大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)

効能・効果

便秘、便秘に伴う頭重・のぼせ・湿疹・皮膚炎・ふきでもの(にきび)・食欲不振(食欲減退)・腹部膨満・腸内異常醗酵・痔などの症状の緩和

大黄甘草湯の解説

大黄甘草湯は、便秘治療の基本処方として、古くから広く用いられている漢方薬です。その構成は「大黄」と「甘草」という、わずか2種類の生薬のみという非常にシンプルなものです。

主薬である大黄は、代表的な瀉下薬(しゃげやく)です。その主成分であるセンノシドが、大腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発に刺激し、排便を力強く促します。

一方、甘草には、筋肉の急激な緊張を和らげる「緩急止痛(かんきゅうしつう)」という作用があります。これにより、大黄の刺激による腹痛を緩和し、排便をよりスムーズにする働きをします。

この絶妙な組み合わせにより、大黄甘草湯は作用が比較的穏やかで、多くの人にとって使いやすい便秘薬となっています。漢方薬ですが、体質(証)をあまり選ばず、幅広いタイプの便秘に用いることができます。特に、大腸の動きが鈍くなって起こる「弛緩性便秘(しかんせいべんぴ)」によく効きます。

含まれる生薬

  • 大黄(ダイオウ): タデ科の植物の根茎。大腸を刺激して排便を促す。
  • 甘草(カンゾウ): マメ科の植物の根。急な痛みや痙攣を和らげ、諸薬を調和させる。

服用にあたってのポイント

  • 服用量: 大黄の瀉下作用には個人差が大きいため、最初は少量から試すのが原則です。ご自身の体質に合わせて、便通が整う最適な量を見つけることが大切です。
  • 服用期間: 基本的には、便秘でつらい時に頓服(とんぷく)的に使用する薬です。習慣性や耐性が生じる可能性があるため、長期にわたる連用は避けるべきとされています。
  • 授乳中の方: 大黄の成分が母乳に移行する可能性があるため、授乳中の方は服用を避けるか、医師・薬剤師に相談してください。

便秘は生活習慣と深く関わっています。大黄甘草湯の使用と並行して、食生活の見直しや適度な運動を心がけることが、根本的な改善への近道です。