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桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)

効能・効果

比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症: にきび、しみ、湿疹・皮膚炎、月経不順、月経痛、血の道症、肩こり、めまい

桂枝茯苓丸加薏苡仁の解説

桂枝茯苓丸加薏苡仁は、その名の通り、婦人科系の三大漢方薬の一つである**「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」に、「薏苡仁(よくいにん)」**という生薬を加えた(加えた)処方です。

ベースとなっている桂枝茯苓丸は、体内の「瘀血(おけつ)」(=血の滞り、ドロドロ血)を改善する「駆瘀血剤(くおけつざい)」の代表格です。血行を促進し、ホルモンバランスの乱れに伴う様々な不調(月経痛、月経不順、更年期障害、冷えのぼせなど)を改善します。

この桂枝茯苓丸に、薏苡仁を加えることで、元々の効果に加えて肌への効果が格段に高まっています。薏苡仁はハトムギのことで、古くから肌を美しくする生薬として知られています。余分な水分や膿を排出し、皮膚の新陳代謝を促す作用があります。

このため、桂枝茯苓丸加薏苡仁は、以下のような瘀血と肌トラブルが結びついた症状に特に優れた効果を発揮します。

  • にきび: 特に、赤みや炎症が強く、膿を持ちやすい、治りにくい大人ニキビ。生理前に悪化するタイプによく用いられます。
  • しみ、そばかす: 血行不良によるくすみを改善し、皮膚のターンオーバーを促進することで、しみを薄くする効果が期待できます。
  • 湿疹・皮膚炎: 炎症を伴う皮膚のトラブル。
  • 手足の荒れ、いぼ

桂枝茯苓丸が適応となる月経トラブルや更年期障害などの症状に、これらの肌悩みが加わっている場合に、第一選択となる漢方薬です。

含まれる生薬

桂枝茯苓丸の5種類の生薬に、薏苡仁を加えた計6種類で構成されています。

  • 【桂枝茯苓丸の構成生薬】
    • 桂皮(ケイヒ): 気の巡りを良くし、のぼせを鎮めます。
    • 茯苓(ブクリョウ): 体内の余分な水分を取り除き、精神を安定させます。
    • 牡丹皮(ボタンピ): 血行を促進し、瘀血を取り除きます。
    • 桃仁(トウニン): 牡丹皮と共に瘀血を解消します。
    • 芍薬(シャクヤク): 筋肉の緊張を緩め、痛みを鎮めます。
  • 【加えられた生薬(加味)】
    • 薏苡仁(ヨクイニン): ハトムギのこと。皮膚の炎症を抑え、膿を排出し、肌荒れを改善します。

桂枝茯苓丸との違い

  • 桂枝茯苓丸: 主に婦人科系の症状(月経痛、子宮筋腫など)がターゲット。
  • 桂枝茯苓丸加薏苡仁: 桂枝茯苓丸の適応症状に加えて、にきびやしみ、肌荒れといった皮膚症状が目立つ場合に用います。