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防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

効能・効果

体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向があるものの次の諸症: 肥満症(筋肉にしまりのない、いわゆる水ぶとり)、むくみ、肥満に伴う関節の腫れや痛み、多汗症

防已黄耆湯の解説

防已黄耆湯は、体内の水分代謝を整え、余分な「水(すい)」を排出させることで、むくみや関節の痛みなどを改善する漢方薬です。「水の巡りが悪い」ことが原因で起こる様々な不調に用いられます。

特に、色白で筋肉が柔らかく、疲れやすい、いわゆる「水太り」タイプの方に適しています。体力がなく、少し動いただけでも汗をかきやすい、尿量が少ない、夕方になると足がむくむ、といった症状が特徴です。

この漢方薬は、体のエネルギーである「気(き)」を補い、胃腸の働きを助けながら、穏やかに水分を排出させる作用があります。そのため、体に負担をかけることなく、水太りやむくみ、それに伴う体の重だるさ、雨の日に悪化するような関節の腫れや痛みを改善します。

含まれる生薬

防已黄耆湯には、以下の6種類の生薬が含まれています。

  • 防已(ボウイ): 利水作用に優れ、関節や筋肉に溜まった余分な水分を取り除き、痛みを鎮めます。
  • 黄耆(オウギ): 主薬の一つ。「気」を強力に補い、体のエネルギーを高めます。また、皮膚のバリア機能を高めて、汗が出過ぎるのを防ぐ作用もあります。
  • 白朮(ビャクジュツ): 胃腸の働きを助け、消化機能を改善しながら、余分な水分を取り除きます。(※メーカーによっては蒼朮(ソウジュツ)で代用されることもあります)
  • 生姜(ショウキョウ): 胃腸を温め、消化を助け、血行を促進します。
  • 大棗(タイソウ): 「ナツメ」の実。滋養強壮作用があり、胃腸の働きを保護し、他の生薬の作用を緩和します。
  • 甘草(カンゾウ): 諸薬を調和させ、痛みを和らげます。

これらの生薬が組み合わさることで、「気を補い(補気)」「水の巡りを良くし(利水)」「痛みを鎮める(鎮痛)」という3つの作用が総合的に働き、水太り体質の改善に繋がります。