二朮湯 (ニジュツトウ)
概要
二朮湯は、特に**五十肩(肩関節周囲炎)**の治療に用いられる漢方薬です。処方名は、主薬である「蒼朮(ソウジュツ)」と「白朮(ビャクジュツ)」という二種類の「朮」を含むことに由来します。
こんな人におすすめ
- 中等度の体力の方
- 肩や腕に痛みやこわばりがある方
- 四十肩、五十肩に悩んでいる方
効果・効能
二朮湯は、体内の水分代謝を整え、炎症を鎮め、痛みを和らげる作用を持つ生薬で構成されています。これにより、肩関節の痛みや運動制限を改善します。
主な効能は以下の通りです。
- 五十肩
- 四十肩
- 上腕の痛み
構成生薬
二朮湯は、以下の12種類の生薬から構成されています。
- 蒼朮 (ソウジュツ): 体内の余分な水分を取り除く作用(利水作用)が強い。
- 白朮 (ビャクジュツ): 胃腸の働きを助けながら、利水作用を発揮する。
- 茯苓 (ブクリョウ): 利水作用があり、精神を安定させる効果もある。
- 半夏 (ハンゲ): 吐き気を抑え、痰を取り除く。
- 陳皮 (チンピ): 気の巡りを良くし、胃腸の働きを整える。
- 威霊仙 (イレイセン): 関節の痛みを和らげる。
- 羌活 (キョウカツ): 体を温め、上半身の痛みを発散させる。
- 黄芩 (オウゴン): 炎症を鎮める作用がある。
- 香附子 (コウブシ): 気の巡りを改善し、痛みを和らげる。
- 天南星 (テンナンショウ): 痰を取り除き、痙攣を鎮める。
- 生姜 (ショウキョウ): 胃腸を温め、他の生薬の働きを助ける。
- 甘草 (カンゾウ): 諸薬を調和し、炎症を緩和する。
服用方法と注意点
通常、成人は1日7.5gを2〜3回に分けて、食前または食間に水またはぬるま湯で服用します。年齢、体重、症状により適宜増減します。
副作用
まれに以下の副作用が報告されています。
- 間質性肺炎
- 偽アルドステロン症
- ミオパチー
- 肝機能障害
服用中に体調の異変を感じた場合は、直ちに服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。
出典
『万病回春』 明代に編纂された中国の医学書。
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