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潤腸湯(じゅんちょうとう)

効能・効果

体力中等度又はやや虚弱で、ときに皮膚乾燥などがあるものの次の症状: 便秘

潤腸湯の解説

潤腸湯は、その名の通り「腸を潤す」ことで、便通を改善する漢方薬です。特に、加齢や体質によって体内の「血(けつ)」や「津液(しんえき)」(=体液、潤い)が不足し、腸が乾燥して起こる便秘(陰虚便秘・血虚便秘)に用いられます。

大腸の水分が不足すると、便が硬く、小さくコロコロとした兎の糞のようになり、スムーズに排泄されにくくなります。潤腸湯は、体に潤いを補う生薬と、油分を多く含む種子類の生薬を配合することで、腸壁を滑らかにし、硬くなった便に水分を与えて柔らかくし、自然に近いお通じを促します。

単に大腸を刺激して無理やり排便させる下剤とは異なり、体質から改善していく穏やかな作用が特徴です。そのため、以下のような方に特に適しています。

  • 高齢者の方の常習性の便秘
  • 皮膚がカサカサと乾燥しがちな方の便秘
  • 便が硬くてなかなか出ない、いきんでもスッキリしない
  • 産後や病後で体力が低下し、便秘になった方

体力は中等度か、やや弱いくらいの方に用いられます。

含まれる生薬

潤腸湯は、腸を潤し、便を柔らかくする10種類の生薬で構成されています。

  • 【腸を潤し、便を柔らかくするグループ】
    • 地黄(ジオウ)・当帰(トウキ): 「血」を補い、体と腸に潤いを与えます。
    • 麻子仁(マシニン)・桃仁(トウニン)・杏仁(キョウニン): いずれも植物の種子で、豊富な油分が腸を滑らかにし、便の滑りを良くします(潤滑通便)。
  • 【排便を促し、気の巡りを良くするグループ】
    • 大黄(ダイオウ): 腸の蠕動運動を穏やかに刺激し、排便を促します。
    • 枳実(キジツ)・厚朴(コウボク): 「気」の巡りを良くし、お腹の張り(腹部膨満感)を解消します。
  • 【腸の熱を冷ますグループ】
    • 黄芩(オウゴン): 腸内の不要な熱を冷まし、炎症を鎮めます。
  • 【諸薬を調和させるグループ】
    • 甘草(カンゾウ): 他の生薬の働きを調和させ、胃腸を保護します。