メインコンテンツまでスキップ

女神散 (ニョシンサン)

概要

女神散は、「気」と「血」の流れを整え、特に上半身に昇る熱(のぼせ)や精神的な高ぶりを鎮める働きのある漢方薬です。ホルモンバランスの乱れなどによって起こる心身の不調を改善し、落ち着きを取り戻すことから「女神」の名がつけられたと言われています。

こんな人におすすめ

  • 体力が中等度以上の方
  • のぼせやめまい、立ちくらみがある方
  • 不安感、イライラ、動悸、不眠などの精神神経症状がある方
  • 更年期障害や「血の道症」に悩んでいる方

※「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、更年期など、女性ホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことです。

効果・効能

女神散は、気の巡りを整え、滞った血(瘀血)の流れを改善し、余分な熱を冷ますことで、以下のような症状を和らげます。

  • 産前産後の神経症
  • 月経不順
  • 血の道症
  • 更年期障害
  • 神経症

構成生薬

女神散は、以下の12種類の生薬から構成されています。

  1. 当帰 (トウキ): 血を補い、その巡りを良くする。
  2. 川芎 (センキュウ): 血行を促進し、気の巡りを助ける。
  3. 香附子 (コウブシ): 気の巡りを整え、ストレスによるイライラや不安を和らげる。
  4. 黄連 (オウレン): 強い消炎・鎮静作用で、のぼせや精神的な高ぶりを鎮める。
  5. 黄芩 (オウゴン): 炎症を鎮め、熱を冷ます。
  6. 人参 (ニンジン): 胃腸の働きを助け、元気を補う。
  7. 蒼朮 (ソウジュツ): 胃腸の働きを助け、体内の水分代謝を整える。
  8. 桂皮 (ケイヒ): 体を温め、気や血の巡りを良くする。特にのぼせを下げる効果がある。
  9. 檳榔子 (ビンロウジ): 滞った気の流れを促し、腹部の膨満感を和らげる。
  10. 木香 (モッコウ): 気の巡りを良くし、痛みや張りを和らげる。
  11. 丁子 (チョウジ): 腹部を温め、吐き気を鎮める。
  12. 甘草 (カンゾウ): 諸薬を調和し、炎症を緩和する。

これらの生薬が協力し合うことで、気血の乱れを整え、心身のバランスを回復させます。

服用方法と注意点

通常、成人は1日量を2〜3回に分けて、食前または食間に水またはぬるま湯で服用します。年齢、体重、症状により適宜増減します。

副作用

まれに以下の副作用が報告されています。

  • 食欲不振、胃の不快感、悪心、下痢
  • 発疹、発赤、かゆみ

これらの症状が現れた場合は、服用を中止し、医師または薬剤師に相談してください。

出典

『和剤局方』 宋代に編纂された中国の公定処方集。


免責事項: このウェブサイトで提供される情報は、一般的な情報提供のみを目的としており、専門的な医療アドバイス、診断、または治療に代わるものではありません。医療上の問題については、必ず医師または他の資格を持つ医療提供者に相談してください。