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排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)

効能・効果

化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、急性湿疹、水虫

(※医療用では「患部が化膿するものの次の諸症:化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期又は軽いもの、歯肉炎、扁桃炎」)

排膿散及湯の解説

排膿散及湯は、その名の通り「膿を排する」働きに優れた漢方薬です。皮膚や粘膜の様々な化膿性の疾患に用いられます。

この漢方薬は、「排膿散(はいのうさん)」と「排膿湯(はいのうとう)」という2つの処方を合わせたものです。

  • 排膿散: 気の巡りを良くし、痛みを和らげ、膿の排出を促します。
  • 排膿湯: 炎症を鎮め、膿を出しやすくします。

これらを合わせることで、抗炎症作用と排膿作用が強化され、初期の化膿性疾患から、なかなか治らない慢性のものまで幅広く対応できます。

特に、以下のような症状に効果的です。

  • おでき、にきび、めんちょう: 赤く腫れて熱感を持ち、膿を持ち始めた皮膚のできもの。
  • 歯肉炎、歯槽膿漏: 歯ぐきが赤く腫れて痛み、膿が出る症状。
  • 扁桃炎: のどが赤く腫れて痛み、扁桃に膿栓(臭い玉)ができる症状。
  • その他: 中耳炎、副鼻腔炎(蓄膿症)などで膿が溜まる場合にも応用されます。

痛みや腫れを和らげ、膿の排出をスムーズにすることで、患部の治癒を早めます。抗生物質のように菌を直接殺すのではなく、体の自己治癒力を高めて膿を出す手助けをするのが特徴です。

含まれる生薬

排膿散及湯は、2つの処方を合わせた、計7種類の生薬で構成されています。

【排膿散の構成生薬】

  • 枳実(キジツ): 気の巡りを良くし、腫れや痛み、腹部のつかえ感を取り除きます。
  • 芍薬(シャクヤク): 筋肉の緊張を和らげ、痛みを鎮めます。血行を改善する作用もあります。
  • 桔梗(キキョウ): 膿を排出しやすくする主薬です。痰を切り、咳を鎮める作用もあります。

【排膿湯の構成生薬】

  • 甘草(カンゾウ): 炎症を鎮め、痛みを和らげ、諸薬を調和させます。
  • 桔梗(キキョウ): (共通)
  • 生姜(ショウキョウ): 胃腸を保護し、血行を促進します。
  • 大棗(タイソウ): 「ナツメ」の実。胃腸を保護し、薬の刺激性を緩和します。

服用にあたってのポイント

  • 市販薬と医療用では効能・効果の記載が異なる場合があります。
  • 化膿がひどく、高熱や激しい痛みを伴う場合は、自己判断せず速やかに医療機関を受診してください。
  • 歯科治療や外科的処置が必要な場合もありますので、専門医の診断に従うことが大切です。