小柴胡湯(しょうさいことう)
このページで扱う製品
小柴胡湯には複数の医療用・一般用製品があり、効能・効果、成分量、用法、注意事項は製品ごとに異なります。このページでは、**ツムラ小柴胡湯エキス顆粒(医療用)**の電子添文に基づいて説明します。市販薬など、ほかの製品にそのまま当てはめることはできません。
効能・効果
この製品には、以下の効能・効果が記載されています。
- 体力中等度で、上腹部が張って苦しく、舌苔があり、口中不快、食欲不振、時に微熱・吐き気などがある場合の、諸種の急性熱性病、肺炎、気管支炎、気管支喘息、感冒、リンパ腺炎、慢性胃腸障害、産後回復不全
- 慢性肝炎における肝機能障害の改善
承認効能が記載されていることは、症状だけで自己判断して使用できる、または効果が保証されるという意味ではありません。特に慢性肝炎など肝臓の病気を治療中の方は、自己判断で服用せず、必ず主治医に確認してください。
成分
ツムラ医療用製品の成人1日量7.5g中に、下記の生薬から作られた乾燥エキス4.5gを含みます。
| 生薬 | 1日量の原生薬換算量 |
|---|---|
| 柴胡(サイコ) | 7.0g |
| 半夏(ハンゲ) | 5.0g |
| 黄芩(オウゴン) | 3.0g |
| 大棗(タイソウ) | 3.0g |
| 人参(ニンジン) | 3.0g |
| 甘草(カンゾウ) | 2.0g |
| 生姜(ショウキョウ) | 1.0g |
使用できない場合・特に注意が必要な場合
この製品は、インターフェロン製剤を投与中の方、肝硬変・肝がんの方、慢性肝炎における肝機能障害があり血小板数が10万/mm³以下の方には投与しないこととされています。血小板数が10万/mm³を超え15万/mm³以下の方も慎重投与の対象です。
慢性肝炎における肝機能障害の改善を目的として使用する場合は、投与中に血小板数の変化を確認し、血小板数が減少した場合には投与を中止するよう電子添文に記載されています。肝臓の病気がある方、インターフェロン製剤を使用中の方は、服用前に必ず主治医へ伝えてください。
本剤には甘草が含まれます。甘草を含むほかの漢方薬、グリチルリチン酸製剤、ループ系・チアジド系利尿剤との併用では、偽アルドステロン症や低カリウム血症、ミオパチーが起こりやすくなることがあります。併用薬や健康食品を医師・薬剤師に伝えてください。体力が著しく衰えている方、妊娠中・妊娠の可能性がある方、授乳中の方、小児、高齢の方も、個別に医師の判断が必要です。
間質性肺炎などの重大な副作用
電子添文は、間質性肺炎により死亡などの重篤な転帰に至ることがあると警告しています。咳、息切れ・呼吸困難、発熱などが現れた場合は、本剤の服用を中止し、ただちに処方医へ連絡してください。強い呼吸困難がある場合は救急受診してください。
そのほか、偽アルドステロン症、ミオパチー・横紋筋融解症、肝機能障害・黄疸も重大な副作用として記載されています。むくみ、血圧上昇、体重増加、脱力感、筋力低下、筋肉痛、手足のけいれん・麻痺、皮膚や白目が黄色くなるなどの症状が現れた場合も、服用を続けず速やかに医療機関へ相談してください。
参考にした公式情報
- ツムラ小柴胡湯エキス顆粒(医療用)電子添文(PMDA、2023年12月改訂)
- PMDA「一般用医薬品・要指導医薬品 添付文書等情報検索」(市販薬は購入した製品名で最新の添付文書を確認してください)
情報確認日:2026年9月25日