黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
対象製品と効能・効果
黄耆建中湯には複数の製品があります。この記事はPMDA掲載の「ツムラ黄耆建中湯エキス顆粒(医療用)」の添付文書に基づいています。この製品の効能・効果は「身体虚弱で疲労しやすいものの、虚弱体質、病後の衰弱、ねあせ」です。小児夜尿症、湿疹・皮膚炎、腹痛、冷え症、息切れなどは、参照した添付文書に効能・効果として記載されていません。症状から自己判断で薬を選ばず、医師・薬剤師に相談してください。
本製品が胃腸や皮膚の機能を高めたり、発汗を調節したりするという機序・効果も、添付文書の効能・効果としては示されていません。処方名や伝統的な生薬説明を、個人の症状の原因や治療効果として断定することはできません。
成分と用法・用量
本製品の成人通常1日量18.0g中、混合生薬の乾燥エキス4.75gとコウイ10.0gを含みます。乾燥エキスの原料生薬はシャクヤク6.0g、オウギ・ケイヒ・タイソウ各4.0g、カンゾウ2.0g、ショウキョウ1.0gです。
通常、成人1日18.0gを2~3回に分け、食前または食間に服用します。年齢・体重・症状による調整を含め、処方された用法に従ってください。
使用上の注意と副作用
本製品にはカンゾウが含まれます。添付文書では、血清カリウム値や血圧値等に留意すること、他の漢方製剤などと併用する際は生薬の重複に注意することが示されています。カンゾウ含有製剤やグリチルリチン酸を含む製剤との併用で、偽アルドステロン症や低カリウム血症、その結果としてのミオパチーが起こりやすくなることがあります。服用中の薬を処方医・薬剤師に伝えてください。
妊娠中または妊娠の可能性がある方には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に限り投与するとされています。授乳中の方は授乳の継続・中止を検討します。小児等を対象とした臨床試験は実施されていません。高齢者は減量するなど注意が必要とされています。該当する場合は医師に相談してください。
重大な副作用として偽アルドステロン症とミオパチーが記載されています。むくみ、体重増加、血圧上昇、脱力感、手足のけいれん・麻痺などが現れた場合は服用を中止し、医師に連絡してください。発疹、発赤、かゆみも副作用として記載されています。添付文書は、湿疹・皮膚炎等が悪化することがあるとも注意しています。皮膚症状の治療を目的に自己判断で服用しないでください。
症状や所見の改善が認められない場合は継続投与を避けるよう、添付文書に示されています。
参照情報
- PMDA「ツムラ黄耆建中湯エキス顆粒(医療用)」添付文書(2023年12月改訂)
確認日: 2026-09-25