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桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)

対象製品と効能・効果​

桂枝加芍薬湯には複数の製品があります。この記事ではPMDA掲載の「ツムラ桂枝加芍薬湯エキス顆粒(医療用)」の添付文書を参照します。この製品の効能・効果は「腹部膨満感のある、しぶり腹、腹痛」です。しぶり腹とは、残便感があり、くり返し腹痛を伴う便意を催す状態を指します。

下痢、便秘、過敏性腸症候群(IBS)などを、この製品の効能として添付文書は記載していません。腹痛や便通異常の原因を自己判断したり、漢方の処方名だけで薬を選んだりせず、症状が続く場合は医療機関に相談してください。

成分と用法・用量​

ツムラの本製品は、1日量7.5g中に混合生薬の乾燥エキス3.75gを含みます。原料生薬はシャクヤク6.0g、ケイヒ4.0g、タイソウ4.0g、カンゾウ2.0g、ショウキョウ1.0gです。添付文書に記載の作用機序は「明確でない」とされています。個々の生薬の働きを患者の症状や効果に結びつけて断定することはできません。

通常、成人1日7.5gを2~3回に分け、食前または食間に服用します。年齢・体重・症状による調整を含め、処方された用法に従ってください。

使用上の注意と副作用​

本製品にはカンゾウが含まれます。添付文書では血清カリウム値や血圧値等に留意すること、他の漢方製剤などと併用する際は生薬の重複に注意することが示されています。カンゾウを含む薬やグリチルリチン酸を含む製剤との併用で、偽アルドステロン症や低カリウム血症、その結果としてのミオパチーが起こりやすくなることがあります。服用中の薬を処方医・薬剤師に伝えてください。

妊娠中または妊娠の可能性がある方には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に限り投与するとされています。授乳中の方は授乳の継続・中止を検討します。小児等を対象とした臨床試験は実施されていません。高齢者は減量するなど注意が必要とされています。該当する場合は医師に相談してください。

重大な副作用として偽アルドステロン症とミオパチーが記載されています。むくみ、体重増加、血圧上昇、脱力感、手足のけいれん・麻痺などに気づいた場合は服用を中止し、医師に連絡してください。発疹、発赤、かゆみも副作用として記載されています。症状や所見の改善が認められない場合は継続投与を避けるよう添付文書に示されています。

参照情報​

確認日: 2026-09-25