麦門冬湯(ばくもんどうとう)
対象製品と効能・効果
麦門冬湯には複数の医療用・一般用製品があります。この記事は、PMDA掲載の「ツムラ麦門冬湯エキス顆粒(医療用)」の添付文書に基づきます。効能・効果、成分量、用法・用量、注意事項は製品により異なるため、他の製品についてはその製品の添付文書を確認してください。
この製品の効能・効果は「痰の切れにくい咳、気管支炎、気管支ぜんそく」です。添付文書にない「のどの乾燥を治す」「気道を潤して咳の原因を改善する」などの機序や効果は、この製品の効能として断定できません。気管支ぜんそく等の治療薬を自己判断で置き換えたり、症状だけからこの処方を選んだりしないでください。医療用製剤は処方した医師の指示に従って使用してください。
成分
ツムラの本製品は、1日量9.0g中に混合生薬の乾燥エキス6.0gを含み、原料生薬としてバクモンドウ10.0g、コウベイ5.0g、ハンゲ5.0g、タイソウ3.0g、カンゾウ2.0g、ニンジン2.0gを配合しています。これは対象製品の表示内容です。各生薬の働きを個別の症状改善に結びつける説明は、添付文書の効能・効果からは確認できません。
使用上の注意
添付文書では、症状や所見の改善が認められない場合は継続投与を避けること、カンゾウを含むため血清カリウム値・血圧値等に留意すること、他の漢方製剤と併用する場合は生薬の重複に注意することが示されています。カンゾウ含有製剤やグリチルリチン酸を含む薬との併用では、偽アルドステロン症や低カリウム血症、その結果としてのミオパチーが起こりやすくなることがあります。服用中の薬を処方医・薬剤師に伝えてください。
妊娠中または妊娠の可能性がある場合は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合に限り投与するとされています。授乳中の人は授乳の継続・中止を検討し、小児等については臨床試験が実施されていません。高齢者は減量するなど注意が必要とされています。該当する場合は処方医に相談してください。
副作用
添付文書には、頻度不明の重大な副作用として間質性肺炎、偽アルドステロン症、ミオパチー、肝機能障害・黄疸が記載されています。発疹・じんましん等も副作用として記載されています。
服用中に咳、息苦しさ、発熱などが新たに現れた場合、また脱力感や手足のけいれん・麻痺、むくみ、体重増加、黄疸などに気づいた場合は、服用を中止し、速やかに処方医へ連絡してください。添付文書は、特に咳・呼吸困難・発熱が現れた場合には服用を中止し、ただちに連絡するよう示しています。
参照情報
- PMDA「ツムラ麦門冬湯エキス顆粒(医療用)」添付文書(2023年12月改訂)
確認日: 2026-09-25