甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)
対象製品と効能・効果
甘麦大棗湯には複数の製品があります。この記事では、PMDAに掲載されている一般用医薬品「ウチダの甘麦大棗湯」の添付文書を取り上げます。別製品にはその製品の添付文書を確認してください。
この製品の効能・効果は、「神経の興奮がはなはだしく、不眠、あくび、腹筋の拘攣などを伴うもの」として、ヒステリー、神経衰弱、幼児夜啼症、不眠症、てんかんが記載されています。これは対象製品の表示内容です。気分や睡眠の状態から病気や漢方医学上の状態を自己診断したり、表示にない月経前症候群・更年期障害などへの効果を推定したりする根拠にはなりません。
添付文書の用法・用量は15歳以上の成人について示されています。幼児に服用させる場合は医師または薬剤師に相談するよう記載されています。効能欄に幼児夜啼症とあっても、子どもの自己判断での使用を勧めるものではありません。また「てんかん」の記載は、発作への対処法や診断方法を示すものではありません。
成分
ウチダの甘麦大棗湯は煎じ薬で、添付文書では1袋中にカンゾウ5.0g、タイソウ6.0g、ショウバク20.0gを含むとされています。生薬ごとの作用を添付文書から特定することはできないため、精神を安定させる、興奮を鎮めるなどの効果を個々の生薬に結びつけて説明することは避けます。
使用上の注意・副作用
添付文書では、医師の治療を受けている人、妊婦または妊娠していると思われる人、高齢者、むくみのある人、高血圧・心臓病・腎臓病の診断を受けた人は、服用前に医師または薬剤師へ相談するよう示されています。
まれな重篤な副作用として偽アルドステロン症が記載されています。尿量の減少、顔や手足のむくみ、まぶたが重くなる、手のこわばり、血圧上昇、頭痛などが現れた場合は服用を中止し、直ちに医師の診療を受けてください。1週間ほど服用しても症状がよくならない場合も、服用を中止して医師または薬剤師に相談してください。長期連用する場合は、医師または薬剤師への相談が必要です。
参照情報
- PMDA「ウチダの甘麦大棗湯」添付文書 — 効能・効果、用法・用量、成分・分量、使用上の注意
- PMDA「ウチダの甘麦大棗湯」製品情報
確認日: 2026-09-25