腰痛
腰痛の原因は、背骨や筋肉だけでなく、神経、感染、骨折、腫瘍、腎臓・尿路、血管、消化器、婦人科の病気など多岐にわたります。痛みの強さや慢性・急性の区別だけで原因を決めることはできません。漢方医学上の「腎虚」「瘀血」「寒湿」も、医学的な診断の代わりにはなりません。
速やかに受診が必要な症状
腰痛に加えて、足の痛みやしびれがあり、尿や便が出にくい・出ない、足に力が入りにくい場合は、重い神経の障害が隠れていることがあります。厚生労働省の腰痛発症後の対応資料は、これらを重篤な可能性がある症状として挙げています。症状がある場合は、様子を見続けず速やかに医療機関を受診してください。
安静にしていても痛みが軽くならない、痛みが次第に悪化する、発熱、下肢のしびれや筋力低下、尿漏れがある場合も、日本整形外科学会は放置や自己管理を避け、速やかに整形外科を受診するよう案内しています。突然の激しい背中や胸の痛みなど、緊急性が高いと感じる場合は厚生労働省の救急案内も確認し、必要に応じて119番へ連絡してください。
受診の目安
腰痛が続く、繰り返す、悪化する、足の症状を伴う場合は、整形外科などの医療機関に相談してください。腰以外の病気が原因になることもあるため、痛みの場所だけで診断したり、自己判断で漢方薬を選んだりしないでください。
受診時には、いつから痛むか、きっかけとなるけがや動作、痛みの変化、足のしびれ・力の入りにくさ、排尿・排便の変化、発熱、服用中の薬を伝えると、診療の参考になります。
漢方薬について
腰痛に漢方薬が処方される場合もありますが、急性・慢性、冷え、体質などの自己チェックだけで適応を決めることはできません。腰痛の背景に緊急性のある病気がないか確認することが先です。医師または薬剤師に相談し、処方薬を自己判断で中断・変更しないでください。
各処方の記事は、製品表示に基づく情報です。効能・用法・注意事項は製品ごとに異なるため、記事だけで自分に合う薬を選ぶことは避けてください。
- 芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
- 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
- 疎経活血湯(そけいかっけつとう)
- 治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)
- 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
- 独活葛根湯(どっかつかっこんとう)