頻尿・尿漏れ
頻尿や尿漏れは、症状だけで原因を特定できません。過活動膀胱、排尿後に尿が残る状態、尿量の増加、尿路感染・炎症、薬の影響など、原因はさまざまです。漢方医学上の「腎虚」などの分類を、腎臓や膀胱の病気の診断とみなすことはできません。
早めに医療機関へ相談する症状
頻尿や排尿痛、残尿感などの排尿症状に発熱を伴う場合は、腎臓や前立腺などの感染症の可能性があり、日本泌尿器科学会はできるだけ早く泌尿器科を受診するよう案内しています。腰や背中の痛み、強いだるさ、吐き気などもある場合は、受診を先延ばしにしないでください。
尿に血が混じる、または健診で血尿を指摘された場合も、症状がなくても放置せず泌尿器科に相談してください。日本泌尿器科学会は、血尿を腎臓や尿路の重要な病気のサインとしており、肉眼で分かる血尿は特に重要と説明しています。
尿意があるのに全く尿が出ない場合は、尿閉などで緊急処置が必要になることがあります。速やかに医療機関を受診してください。
受診の目安
排尿回数や尿漏れが気になる、急に症状が始まった、悪化している、睡眠や日常生活に支障がある場合は、かかりつけ医または泌尿器科に相談してください。排尿回数の基準だけで病気かどうかを決めることはできません。血糖値など全身の病気、尿路の病気、残尿、服用中の薬などを医療機関で確認することがあります。
受診前に、排尿した時刻と量、尿漏れの有無、飲水した時刻と量を数日記録しておくと、相談に役立ちます。日本泌尿器科学会は、排尿日誌を3日ほど記録する方法を案内しています。水分摂取や薬の量を自己判断で大きく変えず、記録を医師・薬剤師に見せてください。
漢方薬について
頻尿や尿漏れに漢方薬が処方される場合もありますが、症状だけで処方を選ぶことはできません。過活動膀胱の診療では、似た症状を起こす尿路の病気を除外する必要があり、薬によっては排尿障害や尿閉に注意が必要です。医師または薬剤師に相談し、処方薬を自己判断で中断・変更しないでください。
各処方の記事は、製品表示に基づく情報です。効能・用法・注意事項は製品ごとに異なるため、記事だけで自分に合う薬を選ぶことは避けてください。