自律神経の不調と漢方
「自律神経失調症」という言葉は、全身倦怠感、めまい、頭痛、動悸など、複数の不調を表すときに使われます。厚生労働省の用語解説では、明らかな身体の病気がないにもかかわらず、自律神経のバランスが崩れていると感じることによる不調として説明されています。症状だけで原因や病名を判断することはできません。
まず別の原因も含めて相談する
動悸、息苦しさ、めまい、頭痛、不眠、疲労感などは、さまざまな身体やこころの不調で起こることがあります。厚生労働省は、体の不調がうつ病で現れる場合もあるとして、体調の変化を感じたときはかかりつけ医への相談を案内しています。症状が続く、繰り返す、生活に支障がある場合は、自己判断で「自律神経の乱れ」やストレスのせいと決めつけず、まず医療機関で相談してください。
受診時には、症状が始まった時期、続く時間や頻度、生活への影響、持病、服用中の薬やサプリメントを伝えると相談に役立ちます。必要な検査や診療科は症状や診察結果によって異なります。こころの不調も気になる場合は、そのことも医師に伝えてください。
すぐに救急車を呼ぶ症状
急な息切れ・呼吸困難、胸の中央が締め付けられる・圧迫されるような痛みが2〜3分続く、意識がない・もうろうとしている場合は、119番へ連絡してください。厚生労働省は、これらをすぐに救急車を呼ぶ症状として案内しています。判断に迷う場合は、地域で利用できる救急相談窓口(♯7119等)へ相談できます。
漢方薬について
漢方医学では「気・血・水」や「証」などの考え方を用いることがありますが、これらを動悸や不眠などの現代医学的な原因・診断と同じものとして扱うことはできません。症状に対応する漢方薬を自己判断で選んだり、処方薬を中断したりしないでください。
漢方薬を希望する場合は、原因の確認や現在の治療を踏まえて、医師または薬剤師に相談してください。効能・効果、用法・用量、注意事項は製品ごとに異なります。服用中の薬との併用も含め、実際に使う製品の添付文書を確認してください。
参照した公的情報
- 厚生労働省「自律神経失調症:用語解説」(用語の説明と主な症状)
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「体の不調はうつ病でも現れます。かかりつけ医へ相談してみましょう」(身体症状と受診相談)
- 厚生労働省「こんな時は迷わず119へ」(急な呼吸困難、胸痛、意識障害など)
- PMDA「医療用医薬品情報検索」/一般用医薬品情報検索(製品ごとの効能・効果、用法・用量、注意事項)
確認日:2026年9月25日