貧血と漢方
疲れやすさ、息切れ、動悸、めまいなどは貧血で起こることがありますが、これらの症状だけで貧血かどうかや原因を判断することはできません。貧血には鉄不足のほか、出血、慢性疾患、栄養素の不足など複数の原因があります。検査を受けずに「血虚」などと自己判断し、漢方薬や鉄分のサプリメントだけで対処しないでください。
原因を調べる
貧血が疑われる場合は、医療機関で血液検査を受け、原因に応じた対応を相談してください。月経量が多い、月経以外の出血がある場合や、黒い便、体重減少など気になる変化がある場合は、受診時に必ず伝えましょう。出血が続いている場合は、その原因を調べることも大切です。
日本産科婦人科学会のガイドラインは、異常子宮出血について、出血の状態や日常生活への影響、鉄欠乏性貧血などを評価し、原因を検討するよう示しています。
漢方薬を使いたい場合
漢方医学では「血虚」などの概念で体調を捉えることがありますが、これは血液検査や現代医学的な貧血の診断と同じではありません。医療用・市販薬の効能・効果は製品ごとに異なり、漢方薬がすべての貧血の原因を治療するわけではありません。
漢方薬を希望する場合は、原因の検査や必要な治療を後回しにせず、医師・薬剤師に相談してください。処方薬、市販薬、サプリメントを使っている場合は、成分や製品名を伝えましょう。
参考情報
- 日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2023」CQ306:異常子宮出血の評価と治療。
- 日本内科学会「鉄欠乏性貧血(リカレント2025)」:鉄欠乏性貧血の診療に関する学習コンテンツ。
- PMDA「医療用医薬品情報検索」:処方薬の製品ごとの効能・効果や使用上の注意を検索できます。
情報確認日:2026年9月25日