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麻黄(マオウ)

生薬ラテン名​

EPHEDRAE HERBA

基原​

マオウ科のシナマオウ、アイマオウ、キダチマオウの地上茎

主要成分​

  • エフェドリン
  • プソイドエフェドリン

漢方処方の中での位置づけ​

麻黄は、葛根湯・麻黄湯・小青竜湯など複数の漢方処方に配合される生薬です。

伝統医学では「発汗解表」「宣肺平喘」などの用語で位置づけられますが、麻黄という生薬単体の伝統的説明と、麻黄を含む完成した医薬品の承認効能は同じではありません。

このページでは、生薬単体の説明を個別症状の治療効能として一般化しません。実際の効能・効果は製品ごとの添付文書で確認する必要があります。

主な配合漢方薬​

これらは同じ麻黄含有処方でも、承認効能・配合量・注意事項が同一ではありません。

製剤ごとの注意事項を確認する​

麻黄を含む製剤では、エフェドリン類に関連する注意が記載されることがあります。ただし、年齢・体力・妊娠・持病だけを理由に「麻黄は一律に服用不可」と判断することはできません。 使用する製剤の添付文書と、個人の状態を確認する必要があります。

PMDA: ツムラ葛根湯の例​

2026年8月改訂のツムラ葛根湯エキス顆粒(医療用)添付文書では、葛根湯に麻黄が配合されていることに加え、次のような注意が記載されています。

  • 病後の衰弱期・著しく体力が衰えている患者
  • 著しく胃腸が虚弱な患者、食欲不振・悪心・嘔吐がある患者
  • 発汗傾向が著しい患者
  • 循環器系疾患またはその既往、重症高血圧症
  • 排尿障害、甲状腺機能亢進症、高度の腎障害
  • 妊婦では治療上の有益性が危険性を上回る場合にのみ投与
  • 小児等では臨床試験未実施
  • 高齢者では一般に生理機能が低下しているため減量などに注意

これは葛根湯という一製品の情報です。麻黄湯、小青竜湯、麻黄附子細辛湯など、他の製剤では承認内容や注意事項を個別に確認してください。

相互作用・副作用の例​

同じツムラ葛根湯の添付文書では、他の麻黄含有製剤、エフェドリン類含有製剤、MAO阻害剤、甲状腺製剤、カテコールアミン製剤、キサンチン系製剤などとの併用について注意が示されています。

また、不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮などが記載されています。

これらを麻黄単体の「必ず起こる副作用」とは扱いません。使用中の製品で気になる症状が出た場合は、添付文書を確認し、医師・薬剤師に相談してください。胸痛、強い動悸、呼吸困難、意識状態の変化など強い症状がある場合は速やかに医療機関へ相談してください。

自己判断で服用量を増やしたり、複数の麻黄含有製剤を重ねたり、服用期間を延ばしたりしないでください。

参照情報​

(確認日: 2026-09-30)