薏苡仁(ヨクイニン)
生薬ラテン名
COICIS SEMEN
基原
イネ科のハトムギの種皮を除いた種子
主要成分
- 脂質
- でんぷん
- 多糖類
薬能
体内の水分代謝を調節し、余分な水分を取り除く作用(利水滲湿)があります。また、炎症を抑え、痛みや腫れを和らげる作用(清熱排膿)も持ちます。
関節痛や筋肉痛、神経痛、むくみなどに用いられます。また、古くから肌のために用いられており、いぼや皮膚のあれ、シミ、ソバカスなど、肌トラブルの改善にも効果が期待できます。
主な配合漢方薬
使用上の注意と受診目安
薏苡仁は食品としても用いられる比較的穏やかな生薬ですが、体を冷やす方向に働くため、冷えやすく下痢しやすい方、胃腸の弱い方が大量に摂ると、胃の不快感や下痢を起こすことがあります。妊娠中の方は子宮収縮作用の可能性が指摘されることもあり、使用前に必ず医師・薬剤師に相談してください。
関節痛や神経痛が強い場合や長引く場合、いぼや皮膚症状が広がる場合や治らない場合は、背景に別の疾患が隠れていることもあるため医療機関を受診してください。皮膚症状が化膿したり痛みを伴う場合は皮膚科の受診が必要です。発熱を伴う皮膚症状も早めに受診してください。持病のある方、授乳中の方、他の薬を服用中の方は、使用前に必ず専門家へ相談が必要です。
参照情報
- 医療用漢方製剤の添付文書(独立行政法人医薬品医療機器総合機構[PMDA]「医療用医薬品添付文書検索」)
- 漢方製剤の製品情報(ツムラ、クラシエなどの製薬企業が公開する医療用漢方製剤の情報)
(確認日: 2026-09-04)