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山薬(サンヤク)

生薬ラテン名​

DIOSCOREAE RHIZOMA

基原​

ヤマノイモ科のヤマノイモまたはナガイモの周皮を除いた根茎(担根体)

主要成分​

  • ジオスゲニン
  • アラントイン
  • アミノ酸

薬能​

胃腸の働きを高め、消化吸収を助ける作用(補脾養胃)と、腎の機能を補い、精気を固める作用(益腎固精)があります。

滋養強壮薬として、食欲不振、消化不良、下痢、疲労倦怠感、頻尿、精力減退などに用いられます。

主な配合漢方薬​

山薬を含む処方の使われ方​

山薬は胃腸にやさしく滋養する生薬として、八味地黄丸や牛車腎気丸などの地黄剤に配合され、中高年の体力低下や頻尿、腰の重だるさなどに用いられます。また、啓脾湯のように胃腸の弱い方の食欲不振や下痢、疲労感に使われる処方にも含まれます。いずれも体質(証)に合って初めて効果を発揮するため、自己判断ではなく漢方に詳しい医師や薬剤師の問診で処方を決めてください。

使用上の注意と受診目安​

山薬は作用の穏やかな生薬ですが、食欲不振や下痢、頻尿が長く続く場合は、背景に消化器・腎・前立腺などの疾患が隠れていることもあるため医療機関を受診してください。服用中に発疹・かゆみ、胃の不快感などの異変を感じた場合は服用を中止し、医師・薬剤師に相談してください。持病のある方、妊娠中・授乳中の方、他の薬を服用中の方は、使用前に必ず専門家へ相談が必要です。

参照情報​

  • 医療用漢方製剤の添付文書(独立行政法人医薬品医療機器総合機構[PMDA]「医療用医薬品添付文書検索」)
  • 漢方製剤の製品情報(ツムラ、クラシエなどの製薬企業が公開する医療用漢方製剤の情報)

(確認日: 2026-09-04)